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オリジナルアームチェア製作風景
- 2016年10月19日
木材からどのような過程を経て椅子ができるのか、そんな普段あまり見ることのない家具作りの風景を少しご紹介していきたいと思います。
アームチェアの材料は西川材の杉を使用しています。木材は山で切り出された丸太を製材所で板状に加工されしっかり乾燥された状態でやってきます。
アームチェアは主に3つのパーツで構成されています。
- 座面
- 脚部
- アーム部
それではそれぞれの製作風景を見ていきましょう。
まずは、座面の製作からです。
座面は木材を接ぎ合わせ板を作り、その板を重ねて貼り合わせて成型して作ります。
座面の型に入れてプレス機で圧をかけて乾燥させます。
出来た座面は形を整え、角を取り、丁寧に磨いていきます。
続いて脚部の加工です。
旋盤で一つ一つ手作業で丸棒状に削っていきます。
旋盤加工が終わったら接合部の加工です。この加工は角のみ盤で行います。
加工済みの脚部です。これら三つのパーツを組み立てて前脚、後脚を作ります。
接着剤の乾燥中です。
最後のパーツのアーム部を作っていきます。
アームは積層成型で作ります。
まず、木材を薄く割いていき、型に入れてプレスして成型します。
接着剤を塗り型にはめます。
成型してできたアームを仕上げていきます。
穴を開け
形を整え
鉋を使って手作業で仕上げていきます。
全てのパーツが揃いました。これから組立作業に入ります。
最後に塗装して完成です。
完成です。
このアームチェアはなるべく少ないパーツ構成で柔らかい杉でも充分な強度を得られるように考えデザインして生まれました。たくさんの人に触って頂けたらうれしいです。